本の聖地
ヘイ・オン・ワイ(Hay-on-Wye)という町をご存知でしょうか。
英国ウェールズの片田舎に位置するこの町は、1960年代以降『古書』を核とした地域おこしを行ってきました。現在では、1年を通じて訪れる観光客は絶えず、特に1988年以来毎年5月から6月にかけて約10日間開催されている文学祭への来町者数は50万人にも及んでいます。特に古書愛好家の間では知らない人はいない古書の聖地となり、戦後イギリスで最も成功したツーリズムとして知られています。そんな聖地の形成は、本の王ことリチャード・ブース氏の存在を抜きにしては語ることができません。