議会活性化特別委員会視察

議会活性化特別委員会の視察報告書です。

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6月29・30日の2日間にわたり、議会活性化特別委員会の視察で三重県伊賀市と大阪府熊取町を訪れた。いずれも、数年前に議会基本条例を制定しており、議会活性化に関しては、全国のなかでも先進地と言える市町である。本報告書では、両条例の中身には言及せず、関連して考えたことについて記しておく。
当委員会では、議会基本条例を制定するという前提には立たず、他議会基本条例を参考にしながら、いくつかの大項目と小項目にわけて、議会活性化に必要だと思われる事項について協議している。したがって、条例制定をされるかどうかは未定であるが、仮に制定したとして、より良くその条例を運用していくためには、次の一点に関していくつかの対策を講ずる必要があるように感じられた。

・住民参加をいかに担保するか

特に、伊賀市ではこの点について多くの、伊賀市自治基本条例の制定や地域内分権(地域包括交付金制度・地域担当職員制度など)などの施策が実施されている。これらは、住民の役割を明確に規定し、かつ市政への参加を促進するために考え出されている取組みと言ってよい。ただ、その伊賀市でさえも、市議会がおこなう議会出前講座には、数人しか参加しない状況もあるようで、「住民参加をいかに担保するか」の設計の困難さを感じさせられる。
熊取町では、伊賀市のような政策は講じてはいないが、議会基本条例を検討する協議の場では「自治基本条例の制定も検討するべき」という発言もあり、今後の課題としてられるようだ。
以上のように、仮に当町でも議会基本条例を制定していくならば、条例の中身も大切だが、条例をより良く運用していくために、講ずるべき対策(特にこの点に関して:住民参加をいかに担保するか)を考えていかなければいけないと感じた視察だった。