恭賀新年
年頭ごあいさつ
平成二十七年元旦
与謝野町長 山添藤真
新年あけましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、ご家族おそろいで健やかに新春をお迎えになられたこと、心からお慶び申し上げます。
私にとりましては町長として初めて迎える新年です。与謝野町民の皆様から寄せられた熱い意思と大きな期待、その使命と責任の重さを改めて実感しています。私は「今こそ新しい与謝野町を築く」という意気込みで、チャレンジあふれる町政運営に取り組んでまいる所存でございます。
昨年4月に就任して以降、町の将来像である「水・緑・空笑顔輝くふれあいの町」を実現するために、みんなの知恵や技術が響き合い新しい価値を生み出し続けるまちづくりを進めています。今年も引き続き特に重点を置いていくのは、産業振興政策と教育政策でございます。そのふたつの分野における昨年の取り組みを振り返ると、今後、大きなチャレンジをしていくために方向性を示し、基盤を整えた八ヶ月であったと思います。
当町は全国的にも稀にみる企業勃興地域であり、その基幹を担っているのは織物や農業などのものづくり企業や生産者です。この土地で生み出されているのは全国的にも高い評価を得ている製品や農作物などの素材でございます。その素材に新しい視点で「創造性」を加えることにより、高い付加価値を創出するための政策や仕組みをものづくり企業や生産者の皆様との連携のもと、強力に推進して参りたいと考えております。
町民の皆様に頼るだけでなく、町民の皆様の挑戦をお支えするだけでなく、ともにチャレンジをしていけるよう、あらゆる可能性を模索して参ります。
また、当町がものづくりの地域であり続けるためには、住民全体に開かれた学ぶ機会を充実させなければならないと考えます。子どもたちへの教育環境の整備はもちろんのこと学びたいと思う人たちのために社会教育についても充実を図ります。現在の生涯教育の取り組みを基盤として、教養全般、文化、芸術、環境重視の視点から、私たちが新たな知識を身につけ、新しいチャレンジができるような環境を整えたいと考えており、住民、企業、行政も連携する開かれた知識創造の場をつくって参ります。
町民の皆様とともに学び、ともに考え、ともに発想していくことができれば、より豊かなまちをつくることができると、私は強く信じています。
昨年、私が示すまちづくりの方向性は正しいのか。そう、自問自答し眠れない夜が続いた時期がありました。しかし、その翌朝になると思ったものです。町内の家族が直面している不安に比べれば物の数にも入らないのではないかと。そして、そうした状況にもかかわらず、私が挑戦を続けることができるのは、決意や楽観主義のおかげであり、それは常に町民の皆様の心に宿るものではないかと。
そうした気概をもつ皆様とまちづくりに取り組めることは私の誇りです。素晴らしい年にするために、ともに前を向いてまりましょう。