12月定例会一般質問質疑応答

12月定例会の一般質問では、町長のマニフェストの達成度と来年度予算編成方針の2件について質問しました

答弁でも繰り返し強調された太田町長の「恊働のまちづくり」を推進するためには、下水道問題で失墜した行政と住民間の信頼関係の再構築に粘り強く取り組むことが必要不可欠です。下水道問題について住民説明会など繰り返し開催し、信頼回復を図られることを強く要望して質疑を終えました。

以下、質疑応答の一部を紹介します。

【質問】

それでは、事前通告にもとづきまして、平成25年12月定例会における一般質問を行います。私は「マニフェストの達成度を問う」「平成26年度予算編成方針を問う」の2件について、町長に答弁を求めます。

まず、一件目の「マニフェストの達成度を問う」についてです。

旧3町が合併し、与謝野町が誕生して以降、2度にわたり、このまちのリーダーを決定する首長選挙が行われています。2006年に行われた第1回目の首長選挙においては、お二人の候補者が選挙戦を闘われています。続く、2010年の選挙においては、太田町長以外の立候補者はなく無投票でございました。この2度の選挙におきまして、太田町長はご自身が目指されるまちづくりの方向性や施策を、2006年には「与謝野町ローカルマニフェスト」、2010年には「お約束」のなかで示されています。

ローカルマニフェストでは、6つの大項目、すなわち、①安心・安全・快適な住みよいまちづくり②地域とコミュニティを育むまちづくり③学び合うまちづくり④子育て支援と福祉のまちづくり⑤頑張る企業や起業を応援するまちづくり⑥無駄のない行財政運営のまちづくり、を示されるとともに、107項目の施策を掲げられました。

また、2010年に発行された選挙ビラでは、「まちづくりの主人公は住民であり、住民が輝けばまちが輝きます。皆様のお力やお知恵で恊働のまちづくりを前進させましょう」というメッセージのもと、加悦中学校の改築、学校の適正規模・適正配置、ちりめん街道のさらなる活性化など、10つの取り組みたい重点課題をお約束というかたちで示されています。

先般行われました家城議員の一般質問の「2期目を終えられるにあたり、自己採点、自己評価をお願いしたい」との質問に対して、評価は住民がするものであるという見解のもと、総合計画審議会がだされている総合計画の達成度を紹介されました。それもひとつの評価軸でしょう。しかしながら、総合計画は住民が主体となり作り上げた計画であります。すなわち、与謝野町民の計画であります。一方、首長選挙時において訴えるマニフェストは、候補者本人にすべての責任が帰結する性格のものであり、政治家の政治姿勢を色濃く反映させるものであります。

そこで、一件目の質問「マニフェストの達成度を問う」においては、過去2度の選挙において掲げられためざすまちの姿や施策に対しての取り組み、達成度について伺います。また、取り組みを進めるなかで浮かび上がってきた今後の当町の課題について、町長ご自身のお考えをお伺いしたいと思います。

二件目の質問、「平成26年度予算編成方針を問う」に移ります。

去る10月18日、町長名で教育長・各課(局・室)長宛に、平成26年度予算編成方針が示された。4月に町長選挙が予定されていることから、骨格型の予算編成を求められています。また、第2次行政改革大綱の推進や総合計画の実現に向けて、取り組むことや職員の不祥事や事務処理による町民の信頼失墜を回復するため、公務員としての自覚を再認識するように、とあります。

内容としては、与謝野町を巡る状況、事業評価の実施、予算要求に係る基本的事項、などが挙げられ、昨年度と同様、一般会計予算の総額の大幅圧縮、26年度予算においても通年予算案が昨年度の当初予算比5%減が求められております。さらに、各種補助金については、企業・個人向けの補助金も縮減対象とする旨が伝えられています。

繰り返しますが、平成26年度の予算を編成する作業は経常的・継続的な事業を中心とした骨格予算編成であります。つまり、当町に必要不可欠な予算のみが計上されます。それらの予算総額は、このまちを運営していくうえのミニマムコストであると認識することができると思います。したがいまして、想定される一般会計の予算規模額を求めます。

【答弁】

山添議員ご質問の1番目「マニュフェストの達成度を問う」についてお答えします。

私は、2期目の選挙の際、1期目の総括をした上で町民の皆さまに「取り組みたい重点課題」として10項目を挙げさせていただきましたので、これらの課題がどのように実現又は進展できたかによって考えてみたいと思います。

10項目の内、「自治区活動の推進」「特別養護老人ホームの建設」「リフレエリアの再計画」「中小企業振興基本条例の制定」の4項目につきましては、思いを一定、達成できたのではないかと思っております。もちろん、「できたらそれで終わり」といったものではなく、今後もどう活かしていくかが重要ですので、引き続き更なる活性化が望まれると思っております。

また、「加悦中学校の改築」「ごみ処理施設の取組み」「学校の適正規模・適正配置」「ちりめん街道の更なる活性化」の4項目につきましては、実現にこそ至っておりませんが、それぞれ協議もしくは実行段階に入っていますので、少なくとも実現を目指して足がかりができていると思っております。これも、今後の協議によって着実に進展していくものと「確信」いたしております。

残る2項目、「役場組織の見直し」「庁舎の統廃合」につきましては、協議こそ重ねてまいりましたが実現には至っておりません。しかしながら、庁舎統合検討委員会の答申を受けて、役場組織の見直しについては野田川庁舎本館を廃止することを基本に、すでに機構改革原案をお示ししたところでございます。庁舎の統合につきましては議論の過程で様々なご意見をいただき、一旦、時間をおいてじっくり協議を重ねていくこととなりましたものの、貴重な足あとを残したと思っておりますので、将来、必ずや実現に向けて住民の合意形成が図られていくものと思っております。

以上が、私が住民の皆さまにお約束した10項目の重点課題について、どの程度達成したか、私なりの率直な所感でございますが、私が何より感じておりますことは、徐々にではありますが、主人公である住民の皆さまが自主的に「協働のまちづくり」を実践していただけるようになってきたこと、これが今後のまちづくりにとって大きな成果ではなかったかと思っております。

次に、「与謝野町の課題をどのように捉えているか」についてご質問でございますが、私が2期目にお約束した10項目について、その所感は先ほど申し上げましたとおりであり、道(みち)半ば(なかば)の課題も多くありますし、先日、家城議員のご質問に私の「自己評価」でお答えしましたように、住民アンケートから「今後、力を入れるべき施策」として住民の皆さまが町に期待されております課題こそが、与謝野町の今後の課題であると考えており、如何にこれらを「協働のまちづくり」によって実践し、どのように実現していくかが最大の課題であると考えております。

次に、2番目の「平成26年度予算編成方針を問う」についてお答えいたします。
平成26年度予算編成方針は、議員の皆さまにも既に配布いたしておりますので、中身につきましては、ご覧いただいているものと思っております。
平成26年度は、与謝野町長選挙及び町議会議員選挙の年となることから「骨格型」の予算として編成し、6月の補正予算で肉付けを行い、通年の予算となるものと思っております。
「骨格型予算」は、議員も質問で述べられましたとおり、経常的・継続的事業が中心となり、行政の連続性に支障のないよう計上することになりますが、投資的な経費であっても継続的な事業で当初予算に計上しておく必要のあるものは、それも含めてまとめることになろうかと思っております。
議員のご質問は、この骨格型予算について、一般会計の予算規模がどの程度になるのか、とのことですが、現段階では各課から予算要求書を提出させ、ヒアリングを進めている最中でございまして、年明けから査定作業に入る予定で編成作業を進めておりますので、予算規模がどの程度になるのか、現在では申し上げることができません。予算編成の要求段階でありますので、何卒ご理解をいただきたいと考えております。

以上で、山添議員への答弁とさせていただきます。